決断力ゴルフは、一打一打の積み重ねです。
その一打一打は、すべて「イメージする」→「決断する」→「実行する」の3つのステップを踏んで行います。

前回は「イメージ」についてお話しました。
今回は、次のステップ「決断」について考えてみましょう。

■決めて絶つべき4つのこと

決断とは、「決めて断つ」と書きます。
「あることを断った上で決める」ということですが、何を決めるのかといいますと、それはこれからの「意識」であったり「行動」であったりです。
そのベースには、明確な「目的」が存在します。

そして、何を断つのかというと、それは4つあります。
それは、「迷い」と「不安」、「不信感」、そして「逃げ道」です。

まずは「迷いを断つ」です。
ゴルフでよくあるケースは、使用するクラブの番手に迷うケースでしょう。
6番で打つべきか、7番で打つべきか、番手に迷うことは多々あります。
ショットを放つとき、残りの距離や風などの情報を収集し、どう攻めるべきかを判断して使用する番手を決めます。
そして、決めたら迷ってはいけません。
迷いがあるうちは決断したとはいえず、決断ができていないうちは、アドレスに入るべきではないのです。

2つ目は「不安を断つ」です。
失敗への恐れ、判断が間違っていたら‥といった「不安感」は、一掃しなければなりません。
いつもメンタル講座で述べることでうが、「不安」はネガティブな感情で心が揺らぎ、ノンフローを引き起こします。
この状態では、ナイスショットはまず期待できません。

■ゴルフで磨こう「決断力」

3つ目は「不信感を断つ」です。
不信感は、言い換えると「自信のなさ」です。
根拠のない自信で結構です。
自分の判断に対して自信を持ち、一心不乱に突き進むことが必要です。
自信のないショットは、まず間違いなくミスショットになってしまいます。

最後に「逃げ道を断つ」です。
例えば、「バンカー越えでピンをデットに狙う!」と決めたとしましょう。
そうしたら、「やっぱり花道に打っておいた方が無難かな‥」といった考えは、排除しなければなりません。
「花道を狙った方が‥」といった思考は「逃げ道」です。逃げ道があると、やはり心が揺らぎ、中途半端になってしまいます。中途半端になると、大体結果も中途半端になってしまいます。

決断力は、ゴルフで必須です。
これは、ビジネスや生活でもまったく同じでしょう。
迷い、不安、自信のなさ、そして逃げ道は、決断力を鈍らせますので一掃しましょう。
そして、ゴルフを通じて「決断力」を磨いてください。

(文:小森)